
今回は、ストーリーと構成の参考になる漫画の一覧です。
これは私が読んだ漫画の中で、「続きを早く読んでみたい!」と感じたり、「伏線が綺麗に回収されている」と感心したり、「想像しなかったオチが付いている」と思った作品達です。
私もこれらの作品を参考に、日々新作の構成を練っています。
『レベルE』 冨樫義博先生
「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」などの人気漫画家、冨樫義博先生の作品です。
あらすじ
バカ王子・地球襲来編
高校進学に伴って山形で一人暮らしを始めることになった筒井雪隆は、引っ越したその日に自分より先に自分の部屋で勝手に生活している記憶喪失の宇宙人を自称する男に出会う。
追い出そうとする雪隆だが、男に言いくるめられ、結局彼を同居させた上、宇宙人であることも認めざるを得なくなってしまう。
落ち着く間もなく雪隆の周りに男をめぐって、人間の宇宙人研究機関員、宇宙からやって来た男を王子と呼ぶ護衛達、さらには山形周辺を縄張りとする好戦的な宇宙戦闘民族ディスクン星人まで動き出し、風雲急を告げ始める。
しかし雪隆達の不安をよそに、当の本人は全く緊迫感無く悠々とショッピングを楽しんでいた。
(wikipediaより引用)
第1話の想像しない結末に、ものすごいショックを受けた作品です。
「そう来るか!!」みたいな。
バカ王子のとぼけたキャラクターと、主人公(?)の筒井雪隆の激しい突っ込みで、漫才を見ているようにあっという間に話が展開していきました。
マンガなのにセリフや文字が多く、最初にジャンプで読んだ時は文字が細かすぎて読めず、長い説明の部分は飛ばして読んでいましたが、それでもほとんど支障はありませんでした。
ただ、第1話である「バカ王子・地球襲来編」の最後の箇所では、その文字を読まないと内容が分からないので、読みにくい文字を必死に読んだのを覚えています。
マンガなのに、見開き2ページに渡って文字がひたすら続くという、「さすが富樫先生!」と言いたくなるような作品です。
漫画で読むのは簡単だけど、実際にストーリー構成を考えるのは非常に時間がかかっていると感じさせられた作品で、構成の勉強に向いていると思います。
『俺が童貞を捨てたら死ぬ件について』 原作:もりた毬太先生 作画:若林裕介先生
この漫画は、古本屋で何気なく読んでみたら面白かったので、ついつい全巻買ってしまったマンガです。
あらすじ
オレの人生は終わりを迎える・・・
高校時代の親友の手によって。主人公・カズヤは親友のマサキに殺された。
だがカズヤは気がつくと、15年前の世界にいた。
次は殺されないように生きるカズヤだが、徐々に自分が殺された真相へと近づいて。。。え?俺が殺されたのは、マサキより先に童貞を捨てたかた!?なんじゃそりゃ!!
「自分が殺された理由」を探す本格サスペンス!!(1巻に記載されているあらすじより)
最初手に取った時は、タイトルがライトノベル系っぽいなので、不思議少女と振り回される主人公のドタバタコメディ話かと思っていたら、意外としっかりとしたサスペンスものでした。
主人公が記憶を持ったまま過去に遡る、いわゆる「タイムリープ」ものです。
「タイムリープ」ものは、最近では「僕だけがいない街」がヒットしていますね。
1巻のあらすじに書いてある通り、主人公のカズヤは高校時代の親友であるマサキに殺されるのですが、その事を思い出すのが1話目の最後で2話目への大きな引きになっています。
1話目に主な登場人物が一通り出てきていて、性格や人間関係なども分かりやすく(かつ自然に)説明されて、2話目への引きも上手く入れられているので、非常に構成の勉強になりました。
一話目はコミックメテオの公式HPで無料で読むことができます。(ちなみにURLが「doutei」になっているのが、個人的にはツボでした)